待望の7人乗り“グランカングー”は、もうご覧になりましたか?

待望の7人乗り“グランカングー”は、もうご覧になりましたか?

本国発表から4年後の2002年、日本に初めて導入されたルノー・カングー。以来、3世代20年以上にわたり、日本でもユーロ・ミニバンという独自のポジションを築いてきた。ついには本国に「クルール」といった日本専用の特別モデルを用意させるほどの人気を獲得。優れたユーティリティと独創的なデザイン、そして道具としての使いやすさに加え、走りの評価が高いことも、その支持を支えてきた理由のひとつだろう。

そんな日本におけるユーロ・ミニバンのパイオニアも、気づけばこの5年ほどは販売台数においてはシトロエン・ベルランゴの後塵を拝している。ステランティス勢はプジョー・リフターやフィアット・ドブロを含めたフルラインナップに加え、ロングボディの7人乗りも揃えるなど盤石の体制を構築。一方のカングーも本国で展開していた7人乗り仕様「グラン・カングー」の導入が待たれていたが、ようやく日本でもその販売がスタートした。

全長だけでなくホイールベースが延長されたことで、スライドドアの開口部も広くなった。乗降性や使い勝手が大幅に向上した

グランカングーの見どころを紹介していこう。まず注目したいのは、ショートボディ比で全長420mm延長、ホイールベースも385mmストレッチされている点だ。ライバルであるシトロエン・ベルランゴ・マックスは、全長こそ365mm延長されているもののホイールベースは据え置き。対するグランカングーはホイールベースを伸ばすことで、スライドドア開口幅830mm(ショート比+180mm)を確保した。これにより3列目シートへのアクセスは大幅に向上し、実際の乗降性の良さは際立っている。

2-3-2のシートレイアウトは、どの席にも余裕のある空間を確保。2&3列目は折り畳みに加え取り外しも可能で、用途に応じて自在にアレンジできる。ラゲッジ容量は7人乗車時で500L、3列目取り外しで1340L、2・3列目を外せば3050Lに達するなど、その実用性は圧倒的だ。

日本仕様のパワートレーンは、1.3リッター直4ターボに7速DCTの組み合わせ。220kg増となった車重を考えると非力さも想像したが、一人乗車では想像以上に軽快で、不満を感じる場面はなかった。「なぜディーゼルではないのか」という疑問も、走り出してすぐに払拭される。もちろんフル乗車・フル積載では印象が変わる可能性はあるが、それでも日常域での扱いやすさは十分だ。さらに延長されたホイールベースにより、どっしりとした安定感も向上。そもそも現行カングーは、ダイレクトマウント式サブフレーム(エスパスと共通)によるしっかりとした骨格が採用されるなど、走りの質が底上げされていることもある。

カングーに加えてグランカングーが加わったことで、その魅力はさらに広がった。今回導入されたモデルはベージュサハラをまとった「クルール」となるが、その反響次第ではカタログモデル化も十分に期待できる。ユーロ・ミニバンが出揃った今、選択肢が広がったことは歓迎すべき状況だ。

なお、このグランカングーを間近で見られるイベント「カングーキャンプ」(https://www.tipo-mag.com/kangoo_sakura_camp/)が、3月27〜28日に千葉県・成田ゆめ牧場で開催される。参加はカングーオーナー限定だが、車両展示は常時行われる。気になる方は、ぜひ実車をチェックしてほしい。

グランカングーが展示されているので、気になる方は是非お越しください!