[ナカジ~のティーポ的コラム05]オートモービルカウンシル2026見てある記
オースチン・ヒーレー・スプライトのワークスカーたち。67号車は1966年のセブリング12時間用に作られ、レースには出場しなかった個体。48号車は1965年のル・マンに出場し、フィニッシュ直前にリタイした個体。49号車も同年のル・マンに出場し、総合12位クラス優勝した個体。44号車は1967年のタルガ・フローリオなどに出場したTFR-5。
オートモービルカウンシル2026を見学しに、幕張メッセに行ってきました。今回久しぶりにお邪魔したのには、理由があります。実は現在発売中のティーポ4月号で、トライアンフ・スピットファイア・ル・マン・クーペのワークスカーを取材したのですが、せっかくならライバルのオースチン・ヒーレー・スプライト・ル・マンも取材したいと、コーギーズさんにお願いしたのですが、イベント参加に向けてメンテナンスをしているとのことで、取材は実現しませんでした。それが今回メンテが終了し、もう一台ミニ・マルヤマさんがお持ちの同型車、さらにセブリング仕様とタルガフローリオ仕様を加えて、4台のワークスカーが集結するとのことで、拝見しに行ったのです。こんなに豪華な展示は、イギリスのイベントでも見たことがありません。素晴らしいものを見せていただきました。
ピニンファリーナと共にテーマ展示になっていたのは、近年流行しているレストモッド車。赤いデルタはフトゥリスタというモデルでなんと2ドア! 330psとのこと。青いスバルはプロドライブP25で、WRCをスバルで戦ったプロドライブが作ったS228インプレッサ・ベースの車両。2.5リッター・ターボで400ps以上だそう。
「レストモッド」が今回のテーマのひとつとのことで、シンガー・ポルシェの他、ランチア・デルタやスバル・インプレッサのレストモッドも展示。これも新たなクラシックカー文化の潮流ですね。
フェラーリ365GTB/4デイトナは右ハンドルの英国仕様。当時オプションで選べたという珍しいフロントバンパーバーが装着されていました。赤いアルファ・スパイダー・ヴェローチェSr.4は最終限定モデルだそうで、ナルディのステアリングとシフトノブを装備。
いつもティーポの取材でお世話になっているコレツィオーネさんは、フェラーリ・デイトナやアルファ・スパイダーなどを展示。右ハンドルのデイトナは、シルバーの外装にブルーのシートという、実にお洒落な組み合わせ。1億2000万円でしたが、早速売約済みだそうです。
デルタ・クラシックスさんは凄いモデルばかりをズラリ。ポルシェ904は2台のみ作られ、ル・マンに参戦した8気筒の904-8で、お値段なんと18億円! お隣のポルシェ910の5億5000万円が安く思えるという……。貴重なチシタリア204Aも、ついお値段の0の数を数えてしまいました。
以前クラシック・ミニの特集の際、東京からミニで取材に行き、いろいろ貴重なクルマを見せていただいた、大阪のデルタ・クラシックスさんは、超すごいクルマばかりを、プライスタグ付きで展示されていました。もうゼロの数が多すぎて、びっくりです。
トヨタ・パブリカ・スポーツ(レプリカ)、三菱J11ジープ、マセラティ・グランスポーツ・トロフェオ、同じくグランスポーツMCビクトリー。
メーカーやインポーターのブースは、今回ちょっと寂しい感じでした。トヨタはパブリカ・スポーツや、2000GT、ヨタ8などを展示、三菱はジープやパジェロの古いモデル、ホンダは初代NSXや初代シティなどを展示していました。マツダや日産は出展していませんでした。インポーターではマセラティが積極的で、ちょっと懐かしいグランスポーツ・トロフェオなどが注目されていました。またマセラティ・オーナーズ・クラブ・オブ・ジャパンもグランスポーツMCビクトリーを展示。初代グランスポーツのブームが来てるんでしょうか?
●VWゴルフⅡ GTI 16Vは徹底的に手を加えた1台で、約800万円。●VWゴルフⅠのトラック、キャディをベースにしたキャンパー「ビショフベルガー」は、14台作られたうちの1台だそう。
以前VWゴルフⅡの取材で何度かお邪魔したことのあるスピニングガレージさんは、ゴルフⅡ GTI 16Vを2台出展。どちらも素晴らしいコンディションにレストアされていました。お向かいのブースには、キャディをベースにしたキャンパー、ビショフベルガーがありました。外装はこれから仕上げという感じですが、内装はきれいにできていました。
●ジャガリアさんが展示していたアストンマーティン・ヴィラージュ・シューティングブレーク。●ガレージイガラシさんのMGB-GTはAT仕様。●ガレージ88さんのアストンマーティン・ラゴンダ・シリーズ4とブリストル401。●STRAD&Co.さんのRRシルバークラウドⅢフラインススパーbyミュリナー・パーク・ウォードは4ドアクーペ風ボディ。●ワナドライブさんのMGAは美しいボルドー色。●アルヴィス・カー・カンパニーさんの2022年製アルヴィス3リッター・グラバー・スーパー・クーペ。●CHAPALさんのアストンマーティンDB2/4 Mk.3。
大好きなイギリス車はバラエティに富んだ車種が出展されていました。私が気になったクルマたちをどうぞ。
●オートプレステージさんのドゥカティとMVアグスタの1970年代の名車たち。●STRAD & Co.さんのブガッティ・シロン。●ヴィンテージカーVISCOさんのフェラーリ308GTB FRPボディは3740万円。●ガレージ伊太利屋さんのアバルト1000ビアルベーロ・ロングノーズとフィアット508Sスペチアーレ・グラバー。
イタリア車も様々なモデルが出展されていました。バイクは1970年代のものばかりでしたが、名車の誉れ高いモデルばかりで、お値段もかなりのものでした。
●ポルシェのブースにあったビッグバンパー911は1976年式の2.7Lモデル。●アンフィカーはオールから救命胴衣まで完全にボートの装備を搭載。ヒストリックカーシェアのランデブーさんの出展。これシェアするのは勇気要りそう。●エンスーの杜さん出展のサーブ99カブリオレ。264万円はホッとするお値段。●イタルデザインNSXトリビュート。初代へのオマージュを標榜しています。●日産GT-R 50 by イタルデザイン。世界50台限定。ツートンカラーのイメージが強いので、モノカラーは新鮮。●AUTO VIVENTEさんが出展していたポルシェ924S。同社でレストアした1台で、924の50周年記念だそう。●原工房さんが出展していたアルピーヌA110VDは、以前ロンドンのB-REVにいらっしゃる時にお世話になった金澤さんが長期間手掛けてきた1台。
ドイツのクルマはポルシェを中心に多数あったのですが、私が気になったクルマをご紹介。またサーブ99カブリオレも好きな1台。イタリアン・カロッツエリアが手掛けた日本製スーパーカーも迫力満点で素敵でした。
●元EBBROの木谷さんと久しぶりにお会いしました。お元気でなにより。●会場は思ったより空いていて、ゆっくり見ることができました。●ついF40LMのミニカーを買っちゃいました。
会場は初日でお天気も悪かったせいか、比較的空いていて、ゆっくり見ることができました。歩いていると、いろんな方にお会いして、ついつい話し込むこともしばしば。これもこのイベントならではです。嬉しかったのは、元EBBROの木谷さんがブースを出されていて、ご自分で3Dスキャンした模型を完成させ、販売されていました。いや、お元気でなによりです。そうそう、ティーポ創刊編集長の山崎さんご夫妻と、太田哲也さんになぜか続けてお会いしまして、そのあとお邪魔したAUTO VIVENTEさんのブースで、1996年のル・マンで太田さんが乗ったF40LMのミニカーを見つけて、つい買ってしまいました。3人でル・マンに乗り込んで、悔しい思いをしてから、もう30年になるんですね。あ、ミニカーは、ディアゴスティーニ的なシリーズミニカーらしく、2000円とお買い得でした。結構良くできてますけどね。