【ガレージライフ】古き良き昭和時代の日本を再現 GTドライバーも懐かしさを体感。
タイでは日本の古き良き昭和が大ブーム。 平成、令和と時代が経過して昭和が懐かしく感じるこのごろ。 昔懐かしい景色が再現されたバンコクのガレージを、昭和生まれのレーシングドライバー松田次生さんとともに訪問した。
D.I.Y で施工したインテリア。エクステリアはエイジング加工等をプロに依頼。
2016 年、本誌で紹介したタイ・バンコクのハット邸。8 年の歳月が経過、同氏のガレージも様変わりした。今回は大きく変化したガレージを、松田次生さんと再訪、取材させていただいた。リフォームされたガレージはハットさん自らが手をかけ大きく変貌を遂げる。モダンだったガレージは昭和のテイストが追加され、クルマも日本で希少な名車が増車されるなど、この雰囲気が画像で伝わるのか
が不安な程だ。
ガレージが大きく変わった要因は2020 年、世界で同時に起こったパンデミックだった。リゾート関連の仕事をしているハットはさんは仕事がストップしてしまった時間を使って、ガレージの増築に着手。今回のテーマは昭和。

本誌でも度々伝えているが、漫画カルチャー特にイニシャルD などが流行っているタイではこれらのクルマを中心としたイベントが開催されるほど人気を博しており、その代表格が「泰国豆腐屋」だ。「泰国豆腐屋」は、
自動車イベントのみならず、古き良き日本の昭和時代の建物の研究でも有名であり、今回のハット邸のリノベーションは、この「泰国豆腐屋」がプロデュースを行っている。


左/ 日本の昭和の象徴、サトちゃんやカールおじさんのフィギュアな どもコレクション。洗剤のトップもディスプレイするなど昭和感満載。オークションなどでも手に入れている。 右/ ガレージに用意されたTOOLBOXはSnap-On製と、ホンダショップのサインやYOKOHAMA TIREのサイン。ヴィンテージの壁面収納 はハットさんの拘り。
ハットさんは、1970 年式スカイラインGT-R、通称ハコスカや1969 年式マツダ・コスモスポーツ、1969 年式いすゞ・ベレットなどクラシックカーを所有するなど大の日本好き。今回そのリノベーションを担当したのは、前回も紹介しているLittle Dream interior Design。外壁のエイジングペイントはプロの職人によるものの他、壁面に描かれたウルトラマンのイラストは新鋭のアーティストJORRA 氏によるものだ。

内装工事については、ハットさんが自らDIY で仕上げたもの。ホームセンターに木材を買いに行き、カットした木材を壁面および床に張り付けたもので、仕事がストップして時間を持て余していたハットさんにとってはリノベーションに専念できた絶好の時間となった。「最初は完成迄の程遠い時間に戸惑いこそあったものの、次第に形になっていくガレージを見ていくことが楽しかった」と語るハットさん。約半年の歳月をかけてガレージを変貌させた。そんな昭和ノスタルジー満載のガレージを訪問した松田さんは、「日本の景色では見なくなった、サインがバンコクで見れたことは驚きですね」と。鉄道マニアでもある松田さん、なかでも富山にある楡原駅のサインには驚きを隠せない様子。日本でも個人宅で所有されていることが珍しいサインが異国で見れるのは不思議な感覚だった。


左/ 1998年式三菱ランサー・ラリースペックは日本で限定600 台で販売された1台。ツノダ自転車が1970年代に発売したスカイランサーはFF システムを採用した大ヒットした名作も保有。 右/以前、GarageLife で紹介したランサー・エボリューション、 1997年式ニッサンGT-R 400R,1994年式ニッサンGT-Rなども保有。新たにトヨタ86などがラインナップに加わった。
当時は洋式テイストのリビングには畳が敷かれ、和式の居間に生まれ変わっていた。暑いタイではコタツを使用する事はないものの、ハットさん和室で日本の漫画や雑誌を読みながら寛ぐことを楽しんでいる。古き良き昭和がテーマとなったハット邸。日本以上に、日本を感じることができ、当時のサインなどをディスプレイすることで我々的な懐かしさが上手く表現されている。タバコの自動販売機やエイジングなど、ハットさんの徹底した拘りには感心させられるばかり。


左/和室に用意されたガラス戸のショーケースには所狭しとコレクションが保管される。1/12 のガンダムもエイジング処理されている。 右/ DIY ガレージの壁面にも昭和なサインが満載。ミヤタのピーターパンや防火水僧なども日本から手に入れたもの。
最近ではクルマのラインナップには、トヨタ8614R も購入。このクルマは世界限定100 台の限定車。このほか、ラリースペックの1998 年式三菱ランサーエボ5RS、1997 年式R33日産スカイラインGT-R を400R 仕様にするなど、所有するクルマもかなり昭和の日本化が進行中。
松田さんも「車のコレクションだけでなく、徹底的にこだわった建物のディテールやディスプレイ等コレクションも凄すぎます」と驚きを隠せない。令和になり日本が失った古き良き世界がバンコクに再現されたといっていいだろう。


左/ニスモチューンが施されたRB26エンジンも保有。これはスペア用として日本のオークションサイトで買ったという。 右/自分のクルマに合わせて、特注でオーダーしたというチョロQ シリーズ。ボディカラーや仕様なども合わせている。


左/日本のクルマも11台所有しているほか、日本のミニカーであるトミカも数えきれない程保有。愛車に関するミニカーもコレクターと呼べるほど保有。 右/2スピーカーのHITACHI製ブラウン管のテレビもガレージに。デスクの上の灰皿が、昭和を連想させている。
PLANNING DATA
施主_ ハットさん
構造_RC コンクリート、木造
愛機_1969 年式マツダ・コスモスポーツ
1969 年式ニッサン・スカイライン
1969 年式いすゞ・ベレット
1972 年式ニッサン・ケンメリBR30
1998 年式ミツビシ・ランサー・ev5 ラリースペック
1997 年式ニッサン・スカイラインGT-R
1999 年式ニッサン・スカイラインGT-R
1985 年式トヨタ・ソアラ・エアロキャビン
2012 年式トヨタ86
2014 年式トヨタ86 14R
2023 年式トヨタ86 GR 他
O WNER'S CHECK
■一番気にいっているところは?
DIY でコツコツ自分のアイディアで仕上げたガレージにめどがついたことですね。昭和スタイルで表現してみました。壁面のゴジラも気にいっています。
■ちょっと失敗したところは?
自分の時間を使ってコツコツ修正していきますので。
■読者へのアドバイスを!
クルマの背景を勉強しながら、いろいろとガレージもディスプレイすると楽しいですよね。時代背景とか勉強することも悪くないですよ。