【SPEED FESTIVAL 2026 】で行われたGC Returnsは大激戦に!
7月20日月曜祝日(海の日)に今年もSPEED FESTIVAL 2026 岡山 + Tipo OverHeat Meetingが開催され、その公式プログラムとして初めて「World Heritage GC Returns 2026」のレースが行われた。8台のGCマシンによるレースは、予想を上回る激戦となった。

7月20日(海の日)に岡山国際サーキットで開催された、SPEED FESTIVAL 2026+Tipo OverHeat Meetingのプログラムとして開催された「World Heritage GC Returns 2026 https://gc-returns.jp/ 」Rd.1の模様をレポートしよう。
1971~89年に開催された富士グランチャンピオンシリーズに出場したマシンとその同型車によるレース「GC Returns」は、昨年富士スピードウェイで初めて開催され、大きな話題となった。2年目を迎えた今季は、新たに「World Heritage GC Returns 2026」として、年間3戦のシリーズ戦となった。
その開幕戦として、7月20日(海の日)に岡山国際サーキットで行われたレースの模様をご紹介しよう。






暑さのためもあって細かいトラブルが頻発したが、メカニックの皆さんが問題を解決していった。#4 KEDシェブロンは前日にクラッシュがあったが、当日までに見事に修復されていた。
前日にサーキット入りした各チームのマシンは、快晴の夕方、猛暑の中でテスト走行を実施した。しばらくぶりに走ったマシンも多く、細かなトラブルが続出したが、メカニックの皆さんの奮闘で修理されていった。またコース上のオイルに乗ってバリアにヒットした#4 KEDシェブロンは、翌朝にはきれいに修復されていた。


当時の富士GCを思わせるドライバーボードも作られ、マシンに華を添えた。
朝8時25分からの予選は、2台がエンジンがかからず未走行だったが、大きな問題なく終了。ポールポジションは昨年のGC Returnsに続き、#21 Classic Car.jp TOMEI SPORTSの小嶋禎一選手が獲得した。また予選を走れなかった2台も、決勝レースを前に問題を解決できた。

昼前には、鮒子田寛実行委員長と、ジャーナリストの竹岡圭さん、場内放送担当のティーポ編集部ナカジ~によるトークショーも実施された。

決勝レースは気温35度近い中、13時にスタートを迎えた。#27 March 88GC OKAMOTO SPLの田中裕司選手はピットスタートを選択したが、それ以外の7台がローリングスタート!




3リッター単座のGen-3車両。#21 ex池谷勝利車と#27 ex岡本金幸車はコスワースDFV、#5 ex長谷見昌弘車は無限MF308、#60 ex従野孝司車はマツダRE20Bエンジンを搭載。
ポールポジションの小嶋選手が出遅れ、#5 Lola 87D Mugen MCS9の星野茂選手がトップで1コーナーに飛び込んだ。その後小嶋選手が追い上げて、星野選手をかわしてトップに浮上。さらに最後列スタートの#60 World Heritage ITOHAMの久保田克昭選手が猛烈な追い上げを見せ、星野選手にじわじわと接近。最後はテールトゥノーズとなったが、僅か0.596秒差で星野選手が逃げ切った。
このGen-3(1987~89年の3リッター単座席マシン)の戦いは、上位3車が全て異なるエンジンで、それぞれのサウンドが共鳴し合いながらサーキットに轟いていた。これもヒストリックマシンのレースならではの魅力と思えた。なおピットスタートだった田中選手は、マイペースで無事完走した。

Gen-2(1979~86年の2リッター単座マシン)は、#11 MCS/Mazdaの上住道人選手のみのエントリーだったが、総合4位で完走を果たした。



Gen-1マシンは3台出場。#8 オゼッラPA4は最近日本に輸入されたもの。#4 シェブロンB19はex北野元車で、エンジンはHART420S。日本で1から再生産された車両だ。#28 MANA-09は今回からRE13Bエンジンに換装された。
Gen-1(1972~78年の2リッター2座マシン)は、今回初登場の#8 OSELLA PA4/BMWの赤鹿保生選手が優勝。このマシンはイタリアのオゼッラが作ったもので、1976年のタルガ・フローリオで優勝した個体とのこと。エンジンはBMW M12/7を搭載する。かつての富士GCに出場したことはないため、日本のレースには初参戦だった。
2位は#4 KEDシェブロンの久保田敏一選手、3位はマシンの調子が今一つだった#28 World Heritage MANA-9の藤井修二選手だった。



カップは今回のRd.1専用のもの。ただし中央のトロフィーは、シリーズ上位のドライバーに与えられるもの。クラブハウスでの表彰式は笑顔に包まれていた。写真はGen-3の上位入賞ドライバーたち。
レース終了後、ポディウムで暫定表彰式を実施。各クラスの表彰後、参加ドライバー全員で記念撮影が行われた。またこの後サーキットのクラブハウスで、改めて表彰式が行われ、各参加者は笑顔でカップを受け取った。
8台のエントリーではあったが、レースはなかなか見ごたえあるもので、イベントに来ていたギャラリーも大興奮の様子だった。富士GCを知る世代は懐かしさを感じながら真剣勝負を楽しみ、また知らない世代は高周波のNAエンジンサウンドとオープントップのプロトタイプカーのカッコ良さを堪能してくれたようだ。

決勝レース結果

Text:中島秀之 Photo:GC Returns、ティーポ編集部