[ナカジ~のティーポ的コラム16] グランツーリスモ・ワールドシリーズ2026は激戦必至! Part2 マニュファクチャラーズカップ編

グランツーリスモ・ドライバーの世界一を決めるグランツーリスモ・ワールドシリーズ。その日本語実況を担当するナカジ~が、今季ここまでのレースの結果と、残り2イベントへの期待を披露。Part2はメーカーの対抗戦であるマニュファクチャラーズカップをご紹介。

[ナカジ~のティーポ的コラム16] グランツーリスモ・ワールドシリーズ2026は激戦必至! Part2 マニュファクチャラーズカップ編
Rd.2のスタート直後の1コーナー、ポールスタートのアウディが僅かにコースを外れ、ポルシェがトップに。
Rd1ミラノの会場テアトル・リリコのステージ上でレースに挑む各ドライバーたち。

 グランツーリスモ・ワールドシリーズの説明と今シーズンの状況については、前回のコラム「グランツーリスモ・ワールドシリーズ2026は激戦必至! Part1 メイションズカップカップ編」を参照してください。

 Part2の今回はマニュファクチャラーズカップの、今シーズンここまでの展開と、今季の展望をご紹介します。マニュファクチャラーズカップは、その名の通りメーカーの戦いで、ここ数年のフォーマットでは、シーズン前のオンライン予選で多くのポイントを獲得した12のメーカーが年間を通して参加することができます。ドライバーはそれぞれのメーカーのマシンを操り、3つのリージョンで最も多くポイントを稼いだドライバーが代表となり、ワールドシリーズのRd.1~3は同じリージョンの代表同士が戦い、ワールドファイナルは3リージョンの代表3名がチームを組んでレースに臨みます。

Rd.1はニュルブルクリンク24時間コースの逆走でレースを実施。1周25km以上のコースを、各ドライバーは改めて記憶することになった。

 使用されるマシンは、FIA-GT3に準じたグランツーリスモ・グループ3と呼ばれるもので、今季出場するのは、昨年の王者ポルシェ、過去チャンピオンの経験のある(https://www.gran-turismo.com/jp/gt7/events/history/)スバル、レクサス、トヨタ、日産に加え、フェラーリ、ランボルギーニ、アウディ、マツダ、BMW、メルセデスAMG、VWの12マニュファクチャラー。このうちトヨタ、スバル、マツダ、VWはオリジナルマシン、それ以外は実在するGT3車両を使用します。因みに現在では旧型となった車両がある一方で、フェラーリは昨シーズン後半、ポルシェは今シーズン初めから、それぞれ296GT3、911(992)GT3Rの最新型にアップデートされています。またマツダは、4ローター・エンジンを搭載するRX-Vision GT3 Conceptを使っていますが、Rd.2東京でそのEvoモデルの予告映像(https://www.gran-turismo.com/jp/news/00_3653940.html)が公開(詳細は未公表)されました。

 今季の開幕戦ミラノ(https://www.gran-turismo.com/jp/gt7/events/gtws2026/milan/)は、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)リージョンの代表がドライバーを務め、大方の予想通り王者セラーノのポルシェが予選でポールポジションを取りました。

 決勝レースは初の試みとなる、ニュルブルクリンク・エンデュランスコースの逆走(!)で行われました。3種類のドライタイヤを使用する義務がある中、レースは予想外の展開を見せます。王者セラーノ+新型911の楽勝かと思いきや、なんとドイツのルーキー、マキシミリアン・クロル(23歳)が駆るフェラーリ296GT3が、2周目にセラーノをかわしてトップに立つと、ここから2人の長いバトルが始まったのです。同じタイヤ戦略で何度も順位を入れ替える2台は、最終ラップの終盤、セラーノが後ろに迫るクロルを抑えきってトップでチェッカー。クロルはデビュー戦で2位となり、3位はこれまたデビュー戦のジャック・ボールディング(イギリス/18歳)が駆るAMG GT3でした。日本のマニュファクチャラーでは、日産で2年目の代表となったポーランドのニコワイ・セジャク(19歳)が駆るGT-Rが最上位の4位でした。

 予想外の苦戦だったとはいえ、開幕戦で勝利したチーム・ポルシェは、Rd.2東京(https://www.gran-turismo.com/jp/gt7/events/gtws2026/tokyo/)では圧倒的な強さを見せました。アジア・オセアニア・リージョンのドライバーが戦うこのレースは、11人の日本人ドライバーと1人のマレーシア人ドライバーが参加。予選ではアウディのルーキー、森山綜汰(18歳)がポールポジションを獲得して注目を集めました。ただ富士スピードウェイが舞台の決勝は、雨の中でスタートを迎え、経験が豊富なドライバーに有利な状況でした。

 レースが始まると案の定、ルーキー森山のアウディがコースを外れ、2番手スタートだった佐々木のポルシェがトップに立ちます。すると雨量が何度も変化する難しいコンディションの中、佐々木はトップをキープし、森山アウディが続きます。しかし終盤ドライのソフトタイヤを履いてからは、佐々木が脱げ、森山が後続とバトルになって、勝負は決着。佐々木のポルシェが優勝、森山をかわしたランボルギーニの小高侑己が2位、森山が3位となりました。

この結果ワールドシリーズ・ポイントは、ポルシェが満点でリードし、フェラーリが2位、ランボルギーニ、アウディ、マツダが同点ながら3~5位になっています。

 さて2戦を終えて、やはり今季もポルシェが頭ひとつ抜けた強さであるのがはっきりしました。これに続くのは、フェラーリ、アウディ、ランボルギーニといったミッドシップ車勢ですが、これはコースとの相性の問題もあるので、残る2イベントでどんなコースが使用するかにもよりそうです。またルーキードライバーの活躍が目立っているのも特徴で、ワールドファイナルで彼らが再び登場するのも楽しみです。

 ポルシェはこのままの勢いで2連覇を達成するのか? 3人のドライバーの実力を考えるとその可能性が高そうですが、Rd.3シンガポールで、もしポイントを逃がすようなことがあるとまだわかりません。ぜひご注目ください。

グランツーリスモ公式サイト https://www.gran-turismo.com/jp/
Text:中島秀之 Photo:Gran Turismo

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